本物と偽物 〜悲しみの果てに〜


今朝、今治の工場の営業の方から電話がありました。

「◯◯さん、ブローカーの方からこれを作れますか?って内容のメールをもらったんです」

と、そこには過去作成した”今治産ヴィンテージ・ブランケット”の画像が並んでいたらしい。
工場の営業の方は良識のある方なので、弊社に確認の電話を入れてくれ”コト”が発覚しました。

最近もいろいろとコピー商品(パクリ製品)が横行しています。
中国がパクリ王国かと思いきや、実は企業レベルで日本でもパクリ行為は日常茶飯事…

もちろん本人にも罪の意識もなく行っているような軽度のものもありますが、今回のように明らかに確信犯的な行為も多く見受けられます。

CLUBSCARFでは以下のような工程でものづくりを行っています。

①製品の企画・立案・マーケット調査
②現地工場に直接出向き生産交渉
③製品の生産サンプル作成・コスト計算
④営業&販売促進ツール作成
⑤販売応援などの販売促進活動

と大まかにこの5つの行程を経て皆様のお手元に製品が届きます。
ひとつの製品がお客様の手元に届くまでに想像以上の時間と労力、そしてコストがかかります。
パクリ業者は商品開発、マーケット構築という一番大変で時間・労力・コストがかかる部分をすっ飛ばす事ができるのでそりゃ楽ですよね、良識を捨てれば手に入る”禁断の果実”です。
しかも更にそこに利益を乗せようとするあまり品質を下げ、劣化コピーを作り上げ売りっぱなしの売り逃げ商法で市場を壊すのです。

時間もコストも労力もかけてやっと売れるように市場を作ったら、劣化コピーを安価にばら撒かれる….人のふんどしで相撲を取るとはまさにこの事。同じものづくりをしている立場として恥ずかしい人たちです。

もちろんまがい物を仕入れない・売らないが一番ですが、どうしても市場にそういったものが出てしまうのを止める事ができません。
そこで、弊社ではそういったコピー商品と差別化を図るために以下の様な取り組みをしています。

1、ものづくり環境を守るため、生産背景のブランディングを行います。

どこで・誰が・どうやって作るのかを明確に、そしてなぜそこで作られているのかを大切にしながら魅力あるアイテムを世に送り出し、生産者も販売者も、そして購入者も皆んな満足できる仕組みづくりを目指しています。

この様な「ブランドカード」を無料にて配布しておりますので、スタジアム販売やオフィシャルショップなどで見かけた際にはぜひご覧になってみてください。
生産背景や商品のストーリーなどアイテムについての情報が溢れています!

2、偽物撲滅!ひと目で分かる!ブランドタグで”本物の証”

お客様がコピー品を間違えて購入しない様に”本物の証”を特別なタグにて表現、アイキャッチデザイン的な役割も担っています。

例えばですが通称「忍タグ」と呼んでいる”忍者柄”のタグですが、こちらの記事にある様に生産背景のストーリーや製品開発の際の想いなどが込められています。

こういった地道な作業が結果的に良い製品を残す→「欲しい製品が出来る」→「売り上げにつながる」→「また新たに生産が出来る」→「更に良いものが生まれる」と好循環につながるのだと思います。

長くなりましたが、ご興味がある方はものづくり関連の関係記事「不都合な真実〜生産者の顔が見えないモノづくり〜」をぜひ読んでみてください。

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