前回に引き続き、クラブスカーフの主力商品である”スクールスカーフ”と”フットボールスカーフ”を取り扱うタイ&スカーフ社についてご紹介いたします。
タイ&スカーフ社は創業1850年、産業革命後の英国マンチェスターにファクトリーを構えました。
産業革命後の活気湧くマンチェスターの一角で創業当時からネクタイとスカーフを主力商品として扱いはじめ、学校向けのスクールウェアーや軍服なども生産していたそうです。
こちらは1945年当時実際に使われていたカタログと名刺です。
当時のマンチェスターはすでに現在の様に栄えており、世界初の実用的な鉄道がマンチェスター・リバプール間で運行されていたそうです。
日本であれば幕末のまっただ中ですね。
現在のマンチェスター・ピカデリー駅はとても近代的な造りになっています。
マンチェスターの街並は産業革命時に多く作られた建物が現在も活用されている反面、近代的な大きなショッピングモールが建設されていました。
タイ&スカーフ社はマンチェスターの中心から車で15分ほどのところにオフィスを構えます。
広大なファクトリーの中にあるタイ&スカーフ社のエントランス、ここで商品が生産され世界中に出荷されていきます。
王室から贈られたプレートをバックに現在のタイ&スカーフ社 社長のバリー・チェイトー氏。
英国内だけで500を越える学校にスクールマフラーを提供する業績が認められ、チャールズ皇太子の妹であるアン王女が視察に訪れました。
こちらが視察当時のファクトリーです。スクールスカーフを作っている所なのですが、現在とほとんど変わらない作業工程をとっています。
タイ&スカーフ社は世界的なブランドの商品も請け負っている由緒正しきマンチェスターを代表するファクトリーです。
そんなオフィスの棚になにげに置かれていたマンチェスター・ユナイテッドの年間パス用のカタログに度肝を抜かれました。
こちらはエグゼクティブシート購入者用に配られているカタログなのですがその金額、サービスの内容がまた凄い!!詳しい金額はここでは掛けませんが高級車が数台購入できるほどの…..
当然バリー氏も数十年来の熱狂的なマンチェスター・ユナイテッドファンであり、父親の代からプレミアムシートの保持者でもあります。
そんなフットボールファンのバリー氏が新規事業としてスタートしたのがフットボールスカーフのライセンス生産です。
現在もプレミアリーグをはじめヨーロッパ中のビッククラブのニットマフラーをオフィシャル生産しておりもちろん各国のナショナルチームのものなども取り扱っております。
マンチェスター・ユナイテッドとも公私ともに付き合いがあると言うことだけでも羨ましい限りです…..
そしてもうひとつ、とっておきのネタが!
余談ですがザ・ビートルズがまだ駆け出しだった頃、バリー氏は彼らのマンチェスターでのライブブッキングなどをしていたそうです!
こちらは当時のことを特集したブックレットの中の記事。
英国の近代歴史を知る人物、バリー・チェイトー氏作る本物の英国製フットボールスカーフと英国王室も認める伝統的なスクールスカーフが、もしかするとあなたの愛するクラブから発売されるかもしれません!(英国製フットボールスカーフの制作事例はこちら)
2016/8/19追記:最近CLUBSCARFの真似をする業者さんが多く出てきました。悩ましい事ですが真似をされる事はそれだけ同業者の皆様から”本物”だと認められてきた証拠と前向きに捉えます。
しかしながらただ指を咥えて静観している訳にはいきませんので、ここで“本物のTie & Scarf社製品”との見分け方を記事にしております。皆様、呉々もフェイク商品には引っかからないようにご注意ください!
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