先日とあるテレビ番組で鬼才と呼ばれる料理人の発言に耳を奪われました。
テレビをつけた瞬間だったのでその発言以前の内容は分かりませんが 、”シェフが作る料理の違い” について確信を突くひとことを発していました。
『僕の料理ははっきりと違いが分からなくていい、”何かが違う” という感覚だけでいいんだ。
その感覚が積み重なって、僕の料理にはオーラが出てくる』
凄いなと。
想いを込めて行うことは、多くを語らなくていいんだと。
でもね、料理はずるいです。
料理は五感をすべて演出できます。
食べることは3大欲求のひとつであり、生きていく上で必ず必要なこと。
しかし、それらを差し引いてもこの方の考えは素晴らしいことだと思います。
弊社の主力商品である”フットボールスカーフ”は本場仕込みの本物です。
上の発言からすれば多くを語る必要のないものだと自負しています。
しかし、それだけでは伝わらないのです。
まだまだ僕たちの存在が広く認知していただいていないという実力不足もあり
しっかりと伝えなければ分かってもらえないことが多々あります。
日本では未だ多くの方が”タオルマフラー”と”ニットマフラー”を混同しておられるのが現実です。
弊社は業者ではありません。
英国のファクトリーから正式に許可された正規代理店なので、正しく伝わらなければ一生懸命作ってくれたファクトリーの顔を潰すことになります。
ですので私たちなりに伝えることを更に努力しました。
業界常識として、商品は卸してほぼ完了です。
大げさに言えば
”一度卸してしまえば売れても売れなくても関係ない”
という風潮さえ蔓延っている雰囲気に、他業界である飲食業から来た僕はとても違和感を覚えました。
そこで考えました。
『商品の良さを分かっている僕たちが出来る限りのお手伝いをしよう』
大変な手間がかかりますが、弊社で取り扱う商品はすべて自社で撮影し販促POPなどもお手伝いすること。
そんな考えから上記の様なPOPも作成しています。
本当に良い商品なので実際に手に取ってもらえば雰囲気が伝わりますが、遠方の方や発売日当日どうしても来られない方なども多くおられると思います。
そのような方々の為にも”百聞は一見に如かず”ではないですが、出来る限り伝わる様に心がけております。
そして大切な要素がもうひとつ。
実際に海外のファクトリーに行き、現在の現地の情報をお伝えすること。
つまり、文化を伝えること。
弊社のモットーである『日本にマフラー文化を広げたい』はパンフレットの見出しにもなっています。
先日の英国・フランス出張の大きな目的のひとつが、現地の雰囲気と実際のファクトリーの状態を確認することでした。
世の中に流通しているものは中国製はもちろん東南アジアで生産されることが多いのは常識ですが、英国製と明記してあるものの中でも実際に英国で作られていないものは数多くあるのが現実です。
本体は第3国で作りタグだけ英国で付けると”英国製”と唱えてしまうことが実際にあるのです。
弊社のアイテムタグには必ず『Made in England』と記載するだけではなく、ファクトリー名を入れる様にしています。
その理由は、フランスのワインのラベルと同じ様に生産地なりのプライドと信頼の証を証明したいが為です。
すごく小さな事柄なのですが、実はとても大切なことなのです。
わたしたちは、生産者の顔から実際にご購入してくださるお客様の笑顔までを想像し過ごしています。
これからも弊社の提案するフットボールスカーフは日本一だと自信を持ってご提供させて頂きますので
『日本にマフラー文化を広げたい』を押し進める手助けをしていただけましたら幸いです!
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