パリ・サンジェルマンFCの2012-13シーズンホーム最終節へ行ってきました。
数日前にデビット・ベッカムの引退が発表され、奇しくも彼の現役最後のゲームになるかもしれないこととリーグ1優勝セレモニーが行われるメモリアルな一夜となりました。
当日の天気は雨。
Parc des Princesスタジアムの周辺は先日の優勝パレード時の暴動の影響で武装警官が多数で物々しい雰囲気。
サポーターたちも少し興奮気味のイングランドとはまた違った空気感でした。
オフィシャルショップも人でごった返していて、グッズが飛ぶ様に売れています。
イブラヒモビッチが加入してからほぼ満員状態が続いていたようですが、やはりベッカムが加入後は満員御礼状態だったそうです。
スタジアムの中は出店などあるのですが、基本的に多くのサポーターは試合開始30分くらい前まで近くのカフェなどで飲みながらチャントを歌っており、この辺が日本の環境とだいぶ違うなと感じる所でした。
イングランドでもそうでしたが、AWAYサポーターの席はほんの少しだけ(左下の網で隔離された空間のみです)
すべて隔離されており、基本的に一切接触できない造りになっていて、ホームゲームはこのような環境の方が雰囲気も出るのかなと。
選手紹介などもスタジアムDJのあおりが上手く、DJが選手の名前を呼びその後サポーターが名前をコールするという掛け合いがスタジアムのボルテージを一層上げていきます。
子供たちが多く観戦していることも、街の象徴としてクラブが根付いているんだなと感じる瞬間でした。
試合中はやはりフリーキックやコーナーキックになると皆さんカメラを構え始めます。
もちろんベッカムが蹴ることを想定してですが….
ベッカムは試合終了少し前にアンチェロッティ監督の粋な計らいによりスタンディングオベーションにて送られピッチを後に。その後しばらくは『パリ・ベッカム』のコールがスタジアム中にこだましました。
その時の彼の涙の表情から、おそらくこれが彼の現役最後のゲームになる可能性が高いのではと感じました。
ゲームは3−1でパリ・サンジェルマンが勝利し、試合終了後の優勝セレモニーが始まりましたが
…..これが度肝を抜かれました!
試合終了後、星屑の様に赤と青の紙吹雪が爆音とともに舞います!
そこからスタジアム中の証明が一気に消え、ライトアップや花火の連続でまるで何かのショーのようです!
試合時間より長いのではと思うほどの素晴らしい演出!
芸術の都の本領発揮です!!
そしてひとりひとり監督と選手の登場&一言コメントがスタジアム中を盛り上げます。
先日アップしましたベッカム最後のメッセージはこの時に行われました。僅か5ヶ月間の在籍ながら、PSGすべてのサポーターが彼の引退を惜しんでいました。
本当に彼はパリに愛されていたのだなと強く感じた瞬間であり、彼の引き際としては最高の舞台だったと思います。
最後に選手全員がスタジアムを一周して素晴らしいセレモニーの終了です。
ベッカムは肩からイングランド国旗を掲げ、子供たちと晴れやかな表情で観客の声援に応えており、最後まで彼らしいプロフェッショナルな振る舞いでした。
すべてのセレモニーが終了したとき既に深夜の0時半をまわっていましたが、誰一人途中で席を立とうとはしません….この辺もフランスらしいというか何と言うか…..
帰り道、多くのサポーターがチャントを歌いながらメトロの駅まで更新です。
もう道路などは人で道が塞がれ無法地帯です 笑
それでも多くの武装警官の警備のおかげか、大きな混乱もなく帰路につけました。
とにもかくにもリアルな雰囲気を味わえた極上の夜の出来事でした。
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