めっきり春めいてきましたこの頃、梅雨を開ければビールが美味しくなる季節の到来です。最近マフラーの話題ばかりなので、少し英国のパブ文化について書いてみたいと思います。
日本でパブというと少し大人な世界を思い浮かべますが、もともとパブとはPublic House (パブリック・ハウス)の略で、英国でのパブは健全?な社交場としての要素が強く、どんな小さな街にも必ず存在し住民たちの生活において重要な役割を担っています。
Public House (公共の場の意)の名の通り、田舎の古いパブでは宿泊施設も兼ねた店舗があり、また多くの地方のパブではダーツやビリヤード、テーブルサッカーなどを併設し、さながら街の社交場として今でも大活躍なのです。
また、多くの方のイメージにあるかと思いますが、英国では健全な休日の過ごし方は仲間たちとビールを片手にパブでサッカー観戦があげられます。もちろん仲間たちと一緒に観戦することは大変楽しいことですが、そこには英国サッカー界が抱える問題が見え隠れします。
現在世界中に栄華を誇るプレミアリーグですが、高額な放映権料で成り立っており、そのため一般の方がサッカーをTV観戦するには高額な衛星放送に加入しなければならないのです。そこでパブに行って設置された大型テレビなどで友人と共にサッカー観戦をして休日を過ごすことが一般的になっています。金にまみれるプレミアリーグから多くの問題が指摘されていますが、こうしてひとつの文化も生まれる局面も持ち合わせているのですね。
次回はパブから見るイギリス階級社会について書いてみたいと思います。