みなさん、『ニットマフラー』と『タオルマフラー』の違いはわかりますか?
何を馬鹿な質問を!と思われる方もいると思いますが、ここらでもう一度整理してみます。
販売の現場などで気付いたのですが、実は多くの皆様がはっきりとした定義でニットマフラーとタオルマフラーの違いについてご理解出来ていない事に!
販売現場にてよく耳にするのですが、かなり多くの皆さんが弊社商品を見て
『新作のタオルマフラーでたんだ〜』
という声をいただきます。
手に取っていただいたりクラブHP上で情報を見て購入に来てくださるお客様が多いので、実際には違いを認識されていると思うのですが、条件反射的に『タオルマフラー』という言葉が出てしまう様です。つまりそれくらいタオルマフラーが日本では一般化している馴染みのアイテムという事…
さて、本題に入ります。
そもそもタオルマフラーがなぜ生まれたか?というお話から….時は20数年さかのぼり日本にプロリーグが誕生したその頃
諸説ありますが、とあるラジオ番組で某著名人がサッカーの応援の定番だったニットマフラーを見て
『これをタオルで作ったらいいんじゃないか?』
の一言からタオルマフラーの歴史はスタートしました。
日本の高温多湿の気候と真夏を挟むシーズンにより爆発的に浸透し、現在ではプロ野球やその他スポーツ、果てはアーティストのライブグッズにいたるまで広まりました。
Jリーグ開幕時、タイ&スカーフ社もニットマフラーを広めようとバリー・チェイトー社長自ら営業に出向きましたが色々な条件も重なり一度断念。 最大の理由は、どのクラブも手探りでの運営だったのでグッズ企画まで手が回らなかったのです。
あれから20数年時がたち、今では様々なクラブオリジナルの企画グッズも増えてきております。
前置きが長くなりましたが今回のテーマは『タオルマフラーとニットマフラーの違い』についてです。一口にタオルマフラーと言っても多くのバリエーションが存在します。
その中でも一番安価なものはプリントタオルです。
こちらは簡単に説明すると”プリントTシャツ”をイメージしてもらうと分かりやすいのですが、白生地の上からインクを乗せ印刷する作り方です。メリットとしては安価であることと、プリントなのでより細かい表現が可能です。インクジェットなど印刷方式によっては写真やグラデーションも表現できます。
次にジャガードタオルです。
こちらも簡単に説明すると、色の着いた糸を使って絵柄を織り上げる製法で作られます。プリントタオルとの違いはボリューム感があることです。
当然こちらの方がプリントタオルよりもお値段は高くなります。多くのJクラブで販売しておりますタオルマフラーはこのタイプになります。
最近では、選手の顔などをプリントした生地を縫い付けたものや、選手別ナンバー付きタオル、フリンジ付きのタオルマフラーなど様々な種類が販売されています。
と、代表的なタオルマフラーの説明をさせて頂きましたが、これらの物はすべて基本的に『タオル』なのです。タオルとは簡単に言うと、綿で作られる織物でタテ糸の一部(パイル糸)を緩めて布地にループ状の部分を形成し、保温性、保湿性、吸水性を高めたものです。
つまり、本来は非常に実用的な存在であり、タオルマフラーとは応援にも、ちょっとした保温にも、汗を拭くにも、そしてトイレの後手を拭くのにも使える、多用途可能な非常にコンピニエンスな日本が誇るアイテムなのです。
日本はオリジナルの物を更に進化させて昇華させる技術がすごいことは周知の事実。しかし!ルーツや本物を知る事もとても大事です!
次回は、なぜマフラーが応援に使われ始めたのかも含めてサッカーの母国、英国でのマフラー文化について少し触れていきたいと思います。
あっ!?タオルマフラーとニットマフラーとの違いをまだ説明していなかったですね!!それも次回の宿題ということで!
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